2023年2月中旬、今年は蟹が食べたい、ということで大阪府の心斎橋にある有名な「かに道楽グループ」の少し高級な料理店である「網元」(あみもと)に行ってきました。網元は「かに道楽の奥座敷」と呼ばれる、高級旅館のような佇まいで、大阪中心部の御堂筋の西側にあります。有名な「かにすき」や各種一品料理ももちろんありますが、網元ではかにの創作料理をそろえた「会席料理」が充実しています。
コロナ禍前には1年に1回程度訪れていたのですが、今回は約3年ぶりに2022~2023年版「冬の特別会席」をいただきました。
2023年11月1日~2024年2月29日も「冬の特別会席」が実施されています。贅沢な蟹料理を個室で味わいましょう。
網元
かに道楽といえば道頓堀本店にある「動くかに看板」が有名で、2022年には「とれとれぴちぴちで60年」を迎えたかに料理専門店の老舗です。主に関西や中国・四国を中心に40店舗ほど展開されています(写真はかに道楽江坂店の動く看板)。
今回は、かに道楽グループの中でも特に凝ったかに料理を提供する「網元」は道頓堀本店から御堂筋をはさんで西側に位置し、「網元本館」「網元別館」と2店舗あります。
外観(というか正面から見れば)は高級な旅館みたいな構えで、ミナミの街中では目立つ建物です(ダイレクトメールのお店案内より抜粋)。
網元本館と網元別館があるのですが、平日の昼ランチは網元別館のみで提供されているようです。私は今回、車での来訪なので目の前に提携しているコインパーキング(網元利用で2時間無料)がある「網元別館」を予約しました。ちなみに網元別館の上階にかに道楽の本社があるようです。
冬場なので「松葉かに」入荷という案内幕がありました。松葉ガニは1匹1万円以上する(なかには時価で4~5万円するものもあり!)ので、手を出せませんが機会と資金があれば一度食してみたいものです。
網元店舗内の様子
網元店内に入ると、まず目に入るのが「生簀」(いけす)。ズワイガニや毛ガニ、イカの生簀があります。だから新鮮なカニやイカを食べることができるわけですね。
店舗内の通路などもきれいな飾りつけなどされています。エレベーターで2階に上がり、今回は「南の七」という個室に案内されました(全室個室)。中部屋、大広間や個室も堀席、テーブル席など様々な種類があり、大小の宴会が楽しめます。
個室は堀席で落ち着いた雰囲気です。この雰囲気ですが昼間で、都会の喧騒を忘れられます。
冬の特別会席(2022年~2023年バージョン)
それでは今回注文した「冬の特別会席」を見ていきましょう(2022/11/1-2023/2/28)。
種類は「冬風」(税込10,780円)と「冬月」(税込12,100円)とあり、後者は「揚物」だけが1品多く、ほかは同じメニューなので「冬風」を注文しておきました。ちなみに、土曜日昼で予約したことで、時間が14:30~しか空いておらず遅めの昼食です。結果的に人が少なくなって落ち着いていました。
会席メニューのおしながきと、別注文の飲み物(ノンアルコールのシャンパン)がまず来ました。
一品目は先付「かにの蒸し豆腐旨味出汁」、そして酢の物「茹かに半匹盛」です。蒸し豆腐はかにと出汁のうまみが一食目にちょうどよく、茹かには結構大きな身で満足です。かに酢を付けていただきます。
新鮮なかにをさばいているから提供される造里「かに造り」、生ならではのねっとりした味わい、貴重な味です(ちょっと少ない)。そして焼物「かにのホワイトシャンタン仕立て山椒風味」、個人的にはこれが一番美味しく、中華あんかけ風のシャンタンソースに山椒風味がほのかに香り、実に奥深い味わいとなっていました。
そしてもう一つのメインは小鍋「かにしゃぶしゃぶみぞれ鍋 塩柑橘酢 柚子胡椒」は、さすがかにすきで有名なかに道楽のおだしに、大根おろしと柚子・柑橘の香りがおいしいお鍋で、スープはもちろん飲み干します。塩柑橘酢(しおかんきつす)というつけだれも初めて食べましたがポン酢ほど酸っぱくなくとてもおいしかったです。あとは、御飯物「かに寿司」とデザートの「フルーツ」でした。
ちなみに娘は「ゆでかに」(ずわいがに茹物)と「かにの天婦羅」(ずわいがに揚物)単品をそれぞれ注文、こちらも身が大きく、こんなに身が殻から取れやすいかには初めてと喜んでいました。
たくさんの料理を適量に食べることができ、どれも大満足のおいしさでした。
お土産
個室などにおいてある「お客様カード」に住所等を記載すると、誕生日月などにダイレクトメールが届きます。今回、誕生日月は過ぎていたのですが、届いたDMのなかに「お誕生日プレゼント券」があり、有効期限前だったので使用しました。
このお誕生日プレゼント券は、かにのお寿司やポン酢・かにみその詰め合わせなど、お持ち帰り商品を1品「無料で」いただくことができるという素晴らしい券です。ありがたく、お寿司の中で一番高い「名代かに寿司 上巻」(税込3960円!)を選ばしていただきました。ありがとうございます!
さすが上巻というだけあって、かにづくしのお寿司です。夕食もかにの大満足な1日でした。
まとめ
かに道楽の奥座敷「網元」を紹介しました。
本格的な創作かに料理を食すことができます。今回は家族3人で税込30000円弱(冬月コース×2、単品×2、飲み物×3)、お土産がプレゼントでついてますがなかなかのお値段でした。もちろん、限定の会席料理だけではなく5000円~からの通常の会席料理やなべ料理、一品料理など網元でも通常のかに道楽と同じ多彩なメニューがあります。
かにを食べに日本海方面などに旅行に行くことを考えると、わざわざ電車等で旅行することなく、近場でコース料理がゆったりと食べることでき、料理もおいしかったので個人的には満足しています。また、お誕生日月のお土産券は本当にお得です。
網元では春夏秋冬でこの「特別会席」を提供しており2023年3月からは「春の特別会席」という限定コース料理が始まっています。1日30食限定で特に土日などはすぐに予約が埋まるようなので、気になる方はお早めに予約がお勧めです。