2021年6月のAmazonプライムデーでPCエンジンミニがお買い得価格になるようです。これは注目。
2020年3月、ついに「PCエンジンミニ」が発売されました。手のひらに収まるコンパクトなボディにソフトがぎっしり、収録タイトルはバラエティに富んでいます。クオリティが高い本体や付属品、ゲーム画面を詳しく紹介します。また、先に購入したセガ「メガドライブミニ」との比較もあり。
2020年5月2日追記:マルチタップとコントローラ(4個)も届きました。
PCエンジンとは
PCエンジン(PC Engine)は1987年にハドソン(現在はコナミに吸収)と日本電気(NEC)株式会社が共同開発したゲーム機です。任天堂スーパーファミコン1990年に発売されたのでそれよりも前に発売されていたのですね。当時はまだまだファミリーコンピュータ(ファミコン)が全盛期でセガのメガドライブを含めて持っている友達は少なかった印象です。(小生、当時は小学生)。ちなみにハドソンといえば以下の蜂のマークが有名です(画像はPCエンジンミニのゲーム画面より)。
![ハドソンロゴ](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_000938_3-min-e1584853039954-1024x788.jpg)
PCエンジンのソフトはHuCardという薄めのICカードの形式をとっており、これは後ほど紹介します。また本体拡張機器としてCD-ROMドライブの機器も販売され、今では一般的なCD-ROM(現在はBlue-rayが多数)媒体のゲームを、ゲーム機ではじめてを採用したことでも有名です。ただし当時の販売価格が5万円近くしたこともあり、スーパーファミコンなどの牙城を崩すことはできませんでした。
PCエンジンミニ
昔のゲーム(レトロゲーム)がちょっとしたブーム?になっており、ファミリーコンピュータミニ(2016年発売)や2019年に発売されたメガドライブミニとともに、「PCエンジンミニ」が2020年3月19日についに発売されました。発売元はコナミでテレビゲームの周辺機器を製造する株式会社ホリが本体やゲームパッドなどの周辺機器を開発しています。
![株式会社ホリ](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/HORI01-1024x516.jpg)
メガドライブミニは以前購入しましたので、次の記事をご確認ください。
懐かしレトロゲームの復刻版、SEGA(セガ)のメガドライブミニをAmazonで購入しました。内蔵ソフトは名作多数、マニアもうなるクオリティのゲーム機を紹介します(ゲームの各タイトルの権利はそれぞれの団体に帰属します)。 2022年10[…]
PCエンジンミニの箱(パッケージ)のこだわりと付属品
Amazonで「予約」までして購入したPCエンジンミニが到着しました。まずはダンボール開封。パッケージはこのようにカッコイイデザインになっています。
このパッケージのデザインは「ピーシーエンジンミニ」となっているところとCEROレーティング(年齢による規制区分)のマークが入っている点以外は発売当時と同じデザインとなっているようです。ちなみにPCエンジンミニのCEROレーティングは「D(17才以上対象)」!。一部のゲームタイトルが引き上げているようです(17歳未満も遊べるゲームがほとんどですので子供もご安心ください)。
パッケージ裏面にはメガドライブミニと同じように収録タイトルがズラーっと並んでいます。日本語版の「PC Engine GAMES」が34本、海外で発売された「TurboGrafx-16 GAMES」のソフト(すべて海外版)が22本(一部は日本語版と重複アリ)入っています。洋ゲーも遊べるのが興味深いですね。
早速開封してみます。本体はやっぱり小さくて軽いです。ゲームパッドが1つしかついていないのがちょっと残念です(2人同時プレイやみんなで遊べるゲームも多いので)。パッド4つセットとマルチタップを購入したのですがコロナウイルスの影響で4月30日発送にずれました、残念(後日記事を更新します→更新済み、当記事の最後で紹介!)。HDMIケーブルと電源用のMicro USBケーブル、取扱説明書が入っています。
![PCエンジンミニ付属品1](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095100_5-min-e1584865281142-786x1024.jpg)
![PCエンジンミニ付属品2](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095220_5-min-e1584865329346-890x1024.jpg)
コントローラーはI・IIの2つボタン、SELECT・RUNボタンに十字キーと往年のファミリーコンピュータコントローラーと同じボタン配置です。ただしファミコンはA・BボタンにSTARTボタンなので、対抗している感じがしますね。
PCエンジンミニ本体を詳しく
PCエンジンミニ本体を詳しく見ていきましょう。まずは本体を上から見た図、さきほど紹介したHuCardというカード型のソフトを差し込むリーダーがあります。もちろんダミーです。左側に電源(POWER)ボタン、右側にはコントローラーを差し込むUSB端子があります。裏側にはシリアルナンバーとKONAMIのマークがあります。本体の見た目はメガドライブミニと比べるとややシンプルな印象でした。
![PCエンジン本体表面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095245_0-min-e1584865866628-1024x993.jpg)
![PCエンジン本体裏面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095254_1-min-e1584865942469-1024x1013.jpg)
特筆すべきは電源やディスプレイと接続するコネクタ部分(本体後ろ側)で「EXT BUS」と書かれた赤いフタを外した中にあります。当時の実物は見たことないですが、こんな感じなのでしょうか?電源用のMicroUSBコネクタとディスプレイ用のHDMIコネクタがあります。
![PCエンジンコネクタ部](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095308_6-min-e1584866238350-1024x638.jpg)
![PCエンジンコネクタ部表側](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200320_095317_7-min-e1584866380998-1024x495.jpg)
電源ボタンは緑色、電源と反対(右側)のコントローラは上下のUSB端子に刺します。あらためてコンパクトで軽いですが、カッコイイ本体ですね。
モバイルディスプレイに接続
PCエンジンミニを先日購入した「Lepow モバイルディスプレイ」に接続しました。やっぱり15.6インチのこれくらいのディスプレイの方がレトロゲームはしっくりきますね。
PCエンジンミニに内蔵されたゲームタイトルがズラーっとならんでいる画面、とてもワクワクします。
ゲームのタイトルは日本語版34本+英語版22本の計56本も
PCエンジンミニのゲームタイトルは56本もあります。ただしそのうち22本は英語版で、タイトルや言語が英語になっています。私がファミコンなどでも遊んだおなじみのソフトとしては桃太郎電鉄やボンバーマン、グラディウスなどがPCエンジンミニでも入っています。
PCエンジンミニを起動すると、ゲームタイトルが当時のパッケージで並びます。また、画面右下の「TurboGrafx」のアイコンを押すと、海外版のゲームタイトルに切り替わります。
![PCエンジンミニのゲーム](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_001800_7-min-e1584868032179-1024x635.jpg)
![TurboGrafx-16](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_002209_1-min-e1584868131246-1024x663.jpg)
実際に内蔵されているゲームの一部を紹介します。
まずはPCエンジンのRPGといえば「天外魔境」が挙げられるのではないでしょうか?プレーをしたことはありませんが、名前は知っています。内蔵されているのは「天外魔境2 卍MARU」というタイトルです。
![天外魔境2](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_000432_5-min-e1584868394615-1024x655.jpg)
![天外魔境2ゲーム画面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_001337_8-min-e1584868460218-1024x712.jpg)
1992年にCD-ROM2で発売されたゲームで、きれいなムービーとオーケストラの音楽や声優のボイスなどが話題を呼んだみたいで、最初のムービーだけでも圧巻です。RPGは好きなのでやりこみたいと思います。
「PC原人」という横スクロールアクションも面白そうです。つるピカの原始人風のキャラが頭突きで進むアクションでかわいらしいキャラクターもあり子供も喜びそうです。
「桃太郎電鉄」(スーパー桃太郎電鉄2)や「ボンバーマン」(ボンバーマン94、ボンバーマン パニックボンバー)など多人数で遊ぶと面白いゲームも含まれています。マルチタップ・コントローラが必須ですね(コロナウイルスの影響で出荷が遅れています)。桃鉄などは現在の複雑なルールより当時のゲームの方が面白そうです。
![スーパー桃太郎電鉄](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_001413_4-min-e1584869047976-1024x678.jpg)
![スーパー桃太郎電鉄2タイトル画面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_001358_2-min-e1584869093883-1024x686.jpg)
個人的に気になるソフトは2つ、まずは「銀河婦警伝説サファイア」というゲームで、未来の宇宙を銀河婦警という4人の女性キャラクターを選んで展開していくシューティングゲームです(言葉では説明できません)。きれいな画像で、シューティングとしては遊びごたえ十分内容となっています。
![銀河婦警伝説サファイア](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_001908_5-min-e1584869548821-1024x719.jpg)
![銀河婦警伝説サファイアゲーム画面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_002112_8-min-e1584869525903-1024x681.jpg)
そして2つ目はご存じの方も多いかもしれませんが恋愛ゲームの「ときめきメモリアル」。こちらは子供のころや若いときはまず購入対象にならないゲームですが、せっかくPCエンジンミニに入っているのでぜひ体験してみたいと思います(意外とハマったりして…)。ちなみにこのゲームがCEROレーティングを引き上げているのかな?と思いました。
ゲームタイトルを選択するとHucardの挿入画面やCD-ROMの起動画面の映像が流れる粋な演出もあります。また、メガドライブミニでもあったゲームの中断セーブ機能(1タイトルにつき4つセーブ可能!)ももちろんあるので、いつでもゲーム内容を保存でき、難しくて断念したゲームもクリアできる可能性が近づきます。
![ソフトの演出](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_000814_5-min-e1584874860317-1024x663.jpg)
![中断セーブ画面](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_000606_3-min-e1584874943781-1024x681.jpg)
海外版には「カトちゃんケンちゃん」の英語版「J.J.&JEFF」や「VICTORY RUN」というカーレースゲームなどもあります。PC原人やボンバーマン、イース(アクションRPG)など日本語版でもあるゲームもありますが、海外の独特な絵が描かれているパッケージからわかりにくいゲームも種々入っています。
![JJ&JEFF](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_000654_5-min-e1584875507532-1024x591.jpg)
![VICTORY RUN](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200322_002252_6-min-e1584875650538-1024x648.jpg)
メガドライブミニとPCエンジンミニの比較
2019年に発売されたセガ「メガドライブミニ」と今回購入した「PCエンジンミニ」を比較しました。まずはパッケージの比較、メガドライブミニが長方形でPCエンジンミニはやや正方形に近いです。長さはメガドライブミニ、厚さはPCエンジンミニでした。
CEROレーティングはメガドライブミニと「B(12才以上対象)」、PCエンジンミニが「D(17才以上対象)」です。先ほど申し上げたようにどちらもゲームソフトの一部が対象になっていると思われ、大半のゲームは子供も遊べる内容ですよ。
本体は白のPCエンジンミニに黒のメガドライブミニと白黒はっきりと分かれています。また、コントローラが全く異なっており、メガドライブミニは基本的にA・B・Cの3ボタンにX・Y・Zの3ボタンの計6個のボタンに比べて、PCエンジンミニのコントローラは2つのボタンだけです。どちらがよいかは一長一短だと思います。
価格はコントローラ1個付きのメガドライブミニが定価7678円、PCエンジンミニが11500円なので、値段的にはメガドライブミニに分があります(Amazon2020年3月現在)。
ソフト数はメガドライブミニが42本(うち2本が本邦初公開の新規収録「ダライアス」「テトリス」)で、PCエンジンミニが56本と数が多いですが、22本は英語版で数本重複しているタイトルも少しあるのでタイトル数はよい勝負です。メガドライブミニとPCエンジンミニでかぶっているゲームはほとんどなく、あってもバージョン違いのゲームなので両方購入してもよいと思います。どちらも購入して正解でした。
2020.05.02 追記 マルチタップとターボパッド
コロナウイルスの影響で発送が延期になっていたPCエンジンミニのマルチタップとターボパッド、アダプタが2020年4月30日に、やっと届きました。
![PCエンジンミニ付属品](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200501_080818_2-min-e1588381569116-1018x1024.jpg)
![PCエンジンミニマルチタップ](https://kyoshipapa.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200501_080933_2-min-e1588381654855-1024x871.jpg)
コントローラ(ターボパッド)は家族や親せきとするために計4つも買ってしまいました。本体付属のコントローラは1個なので、2人用以上のゲームプレイはできなかったのですが、これでやっと「ボンバーマン」や「桃太郎電鉄」などもみんなで遊べるようになります。パーティプレイにぴったりですね。
まとめ
アラフォー世代にはやっぱり懐かしい、PCエンジンミニを紹介しました。
ゲームタイトルはこのほかにも「スプラッターハウス」や「忍者龍剣伝」などのアクション、「イース1・2」や「ワルキューレの伝説」などのアクションRPG、「グラディウス1・2」や「スーパーダライアス」などのシューティング、「あっぱれ!ゲートボール」なんてのもあります。
海外ゲームをはじめ、幅広いジャンルでかなりマニアックなゲームもありますので、十分やりごたえがあります。
小さいけど本格的な本体はコレクションにももってこい、今の複雑なゲームにつかれた方も是非購入してみてください。
PCエンジンミニ
ガドライブミニ